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電車でGO! ドバイへGO!
2010年9月28日 zoukeikanban | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0)
どーも
こないだニュースで、平城遷都1300年祭の公式キャラクターである「せんとくん」がその1300年祭が終了(今年末まで)した後、今度は奈良県のイメージキャラクターとして君臨すると決定したそうな。
事実上の「昇格」。 出世しよった。
たいしたもんやなぁ。
その経済効果たるや・・・
せんとくんクッキー、せんとくんキーホルダー、せんとくんハンカチ・・・
せんとくんの顔面が浮かび上がったせんとくんカプチーノまで出る始末!
そりゃ一年間だけで放っておくには勿体無いわなぁ。
お陰様でウチもせんとくんではかなりバタバタさせてもろたしw
大きいFRP製のヤツでトータル56体、小さいスチロール製のヤツが270体も造ったんやもんなぁ。
皆さんが駅の改札やショップでよく見かけるせんとくんの造形、それらは100パーセント、ポップ工芸で製作されたものです。(キーホルダー等の小さいフィギュアは中国製)
実はウチで生まれた彼らの展示される期間というのは、契約上、11月初旬までで、その任期を終えると、恐ろしい「廃棄処分」という道が待っているのです。
せんとくんの版権は近鉄さんが握っておられます。
少し前、その担当者様から廃棄についての相談もありました。
あまりにも可哀想なのでウチで引き取れる範囲でよければ引き取ります・・・と伝えておいたのですが、この辺の話はキッチリしておかなければマズいらしいです。
誤って個人の手に渡るとオークションなどに流され、高値で取引されるといった問題があるから。
ペコちゃんなんかは良い例ですな。
でも冒頭で書いた通り、「奈良県の顔」に昇格した彼。
この結果により、ウチで生まれた彼ら、この恐ろしい結末は避けられるのか・・・
今後の動向に注目ですな。
ちなみにウチで生産するこのせんとくんのFRP製の大きな(135センチ)フィギュア、その気になれば購入も可能です。今更ですが・・・
当然、ポップ工芸から直接購入することはできませんが、近鉄様を通しての購入は可能。
ただ、個人では無理かも。法人でしたら購入できると思われます。
金額は台座の仕様などで変わるらしいので要問合せ。
どうです?一家に一匹せんとくん。 キモっ!!誰が買うねん!
すっかり秋めいて奈良は観光シーズン真っ只中!
皆さんも近鉄に乗って奈良へGO!GO!
って事で今回の製作日記は「電車」の造形を紹介。
残念ながら近鉄の車両じゃ無いんだけど。
何処を走る電車か解る??

もういっちょ!

お解かり?
正解はドバイ。
そうアラブ首長国連邦のドバイ。
ドバイショックでグラグラ揺れる街。
おかげで我々の生活もグラグラ・・・はよ何とかしてくれ!
このドバイ、ド派手な成金街のイメージがあるけど、されどアラブ。
気温は50℃に達したり湿度100%の日もあったり大変過酷な所でもあるみたい。
個人的なイメージは高須クリニック院長が豪遊してる街・・て感じ。
そんなCMやってたよなぁ? Yes!高須クリニック! って。
で、今回の電車の造形、ここドバイの街に初めて開通した列車です。
名前は「ドバイメトロ」 そのまんま。
無人で運行する列車。日本で言う、東京の「ゆりかもめ」みたいなもんかなぁ?
でも、こんなドバイでも日本のテクノロジーが!
なんと車両は日本の「近畿車輛」製。
これが証拠↓↓

日本で製作しドバイまで運んだんやろなぁ・・
ウチも負けてられへん!なんと今回ウチで製作するドバイメトロの造形も、ドバイへ空輸するのです!
スゲーやろ。
見積もり当初、搬送するコンテナにコンパクトに収まる様、機体を3分割にするという案があったのですが、気温50℃にも達する国でのコンテナ内の温度を考えたら、熱変形などの問題もあるため、一体成形になりました。
早速原型のスタート!
社長がハリキッテやっております。既に還暦を迎えたはずなのに・・

この様な新幹線の様なノッペリした形状は基準点を把握しておかないと収拾がつかない。
キッチリ寸法を出す。
だんだんそれらしくなってまいりました・・・

今回は、現地での展示会用としてのオーダーです。
よって、車両前部のみ。
大きさも小さく。高さ180cm。細かなディテールは無くし、若干ディフォルメします。
スチロール原型でも2回ほどチェックがありました。

スチロール原型が終わるとFRPの積層の後、パテによる研磨作業!
このテの造形はしっかり何度も何度もパテを入れては研磨、の繰り返しで車のボディの様な平滑な面が出るのです。それ以外に方法はあらへん!

この作業は、こないだアメリカから帰国した水内クンにお任せ。
全体の面に綺麗な平滑が出たところで細かな部分の造作。
この辺の細かいパーツの担当はいつもワタクシ守屋が↓↓

これも。
ちなみにコレは連結器↓↓
展示会用として、デザインはかなりディフォルメされている様です。

本体が仕上がって、最後のサーフェイサー。
塗装を待つのみ。

またバタバタして塗装中の写真撮るの忘れてしもた。
よって いきなり完成画像をお楽しみ下さい。

で、ワイパーも取り付け。ちなみにハイエース後部用ワイパーを使用(笑
ライト部にはアクリル板のカバーも取り付けてあります。

けっこう可愛いオモチャっぽいイメージなんやけど、実車もこんなんやから仕方ない。
この後、木枠梱包が施され、一路、近畿車輛様へ納入。
少しの間、そこで披露された後、ドバイへ・・・・
今頃、ドバイで高須院長を乗せてカッ飛んでるはずや!! Yes! 高須クリニック! 言うて。
しまいに怒られるわ。 帰ろ帰ろ。
ではでは。
デカウサギちゃん (施工編)
2010年9月21日 zoukeikanban | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0)
どーも 前回の続きでーす。
翌日、無事名古屋市緑区のニッカホーム様のショールーム現場に到着したウサギちゃん。
休憩する間も無く、いきなり吊るし上げを食らっております。
何も悪い事してないのに吊るし上げられ、少々顔がビビッているかの様にも見えますな。

いつもより余計に上がっておりまぁ~す!! ↓↓↓
おめでとうございまぁ~す!

本来、2階の屋上に上げるだけやったら、こんなバカでかいクレーン車は必要無いんやけど、
建物の周りには、ご覧の様に電線が蜘蛛の巣状態で張り巡らされているので、やむを得ず裏から建物をまたぐ様に吊り上げるしか方法は無いのです。
そして無事屋上へ。
やれやれ・・・・

で、何故か解らんけど社長は記念撮影を熱望。
しかもウサギは後ろ向きで。 ・・・謎。

位置決めが出来たら早速取り付け開始!

土台となる鉄骨はこんな強固なH鋼。厚みは10ミリ近くあろうか。
これを現場合わせで穴をあけていくんやが、ドリルを手に持って一つ一つあけて行っては体力が持ちません。日が暮れます。
よって文明の利器を使いましょう♪
これはドリル本体を垂直に保持しボール盤の役目をするスグレ物。
固定は鉄骨に電磁石でピタッと吸い付きます。
これで何個でも楽勝で穴あけができるでよー。
その間も社長の厳しい目は光り続けているから、サボる事は許されない!
「おい!飯や!飯行くで!」
「え?社長・・・さっき昼飯食べたばっかスよ!」
そんな会話が何度となく続けられながらも着々と作業は進む・・

おっと!
ここにきて、やっと「耳」の登場です!
はじめてウサギらしくなりましたなー。

最後に右手を取り付け。
はよせにゃ日が暮れる!!
落ちないでよ~!危ない危ない。

ジャ~ン!! 完成ーー!! わーい♪

・・・・と、思ったのもつかの間。
施主様より耳を疑いたくなるご注文が。
「この右手を上下に振る様に改造してください」
ワォ!
・・・了解です。
て、事で急遽、右腕を新たに造り替え。
数日後・・・

何とかかんとか動く様に関節を入れ既存の腕と交換。
これだけのために、あの巨大なクレーン車を出動させるわけにもいかないので、仮設の足場を組んで手動式ウインチでカリカリ吊り上げ。
写真で解るかな?
後ろは断崖。
一歩でも足を踏み外したりしたら奈落の底。 キョワ~い。

下からモーターでシャフトを突き上げるシンプル方式に。
モーターの台と配線もキッチリ完了♪

これだけの工事でも3人がかりで丸一日。
足場組んだり意外と大変なのよ、こーゆーのは。
組んだ仮設足場もバラし、一本一本20m先のハシゴを使って一階に降ろす。
気の遠くなる作業。
屋上なので日陰は一切ナシ。しかもありがたい事にこの日はカンカン照りの酷暑、35℃。
皆、真っ赤に日焼けしてヘロヘロ。
しかも当然、我々は日帰り弾丸トラベラー。
このあと大阪まで飛ばして3時間の運転が待っています。
明日も普通に仕事だし~。
そんな我々をあざ笑うかの如く、無情にも完成したウサちゃんが我々に手を振ってお見送りです。
ほな、さいなら。

デカウサギちゃん (製作編)
2010年9月17日 zoukeikanban | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0)
すっかり秋めいてまいりました。
つーか無理矢理に朝晩の気温が下がっただけみたいな感じ。
夏からジワジワと秋めいてくる感じが無い。
サンマも不漁で高くまだ一度も口にしていない。
ある専門家は言う。日本の「四季」は無くなって夏と冬の「二季」になってしまうのでは?と。
二季か・・・
劇団二季。
あったらいいな。二流、三流以下の大根役者がパロッて演ずる。怪しくてオモロそう、絶対流行る・・・
ライオンキング、大西ライオン。
アカン!またいつもの妄想癖が。
さてさて、おバカさんは放っておいて製作日記。
お月見の季節。デカい満月にウサギさん。すばらしいねぇ。
合体してデカいウサギの紹介。何それ。
名古屋のリフォーム屋さんの「ニッカホーム」様からのご依頼です。
地元では有名なリフォーム屋さんじゃないかな?
営業所数がハンパないから。
そこのキャラクターを看板にして屋上に乗せます。
当然、看板ですから目立ってナンボ。
ド~ンと4メートルでの発注です。太っ腹。
当然ながらスチロールも大量に使います。
頭だけで1.8メートルだ。

何の図面もありません。
資料は手書き風の3センチくらいの正面のイラスト1枚のみ。

だんだん形になってきました。
今回、原型の担当は、半年間アメリカに放浪の旅に出ていた水内クン。
久々の登場です。
帰国して即、社長に与えられた仕事がコレ。
半年間のブランクを経てウォーミングアップとしてはかなりキツい仕事を与えた社長。
愛のムチです。
しっかり頑張ってもらいまひょ。
汗だくになってヒ~ヒ~言うて削ってます。

で、原型が完成したら間髪入れずにFRP積層の工程へ・・
この青い使い捨てのツナギ着たら暑いのなんの。
ほとんど通気性ゼロなので脱ぐとTシャツが重く感じるほどベッタリ汗をかく。

で、FRPの積層が終わると今度は試練のパテ作業が待っている!
休憩してる暇は無いよ水内クン!

帰国後、あまりにハードな仕事にとうとう黄色信号が点滅した、と判断したワタクシ守屋、ギリギリまでは手伝わない様にしてたけど、助けの手をさしのべました。
見よ!脚立の最上段で可憐にパテを打つワタシの姿を! ↓↓
膝の関節なんか逆向いてるやろ!長年この仕事やってるとこんな逆関節でもパテが打てる様になるんや!
あまりのオーラに下で水内クンはたじろいでおります↓↓↓
水内クン、少しチビッたかな?替えのパンツあるよ♪

で、仕上げのサーフェーサーを吹いて塗装の兄ちゃんモドキが来るのを待ちます。

いつ見ても塗装途中の顔は笑える。
我々しか見る事ので出来ないお宝画像。

いよいよ完成。
細かいパーツ取り付けや最終チェックをします。
あ!そう言えばずっと耳の付いた画像が一枚も掲載してなかったな!
こんなツルピカハゲ坊主のフィギュアを造ってたんじゃ無いからね!
ウサギやで!
ちゃんと耳は別で造ってます。
搬送の時、邪魔になるから別パーツになってます。

搬送の日。
このクラスになると人力では持ち上げる事は出来ません。
ユニック車でグィ~ンと吊り上げる。

綺麗に積み込んで名古屋へ出発!

現場での取り付け作業の様子は次回!
ほな!
リアルシリ~ズ (第三弾)
2010年9月13日 zoukeikanban | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0)
朝晩、かなり涼しなってきましたなぁ。
昼間も暑いとは言え、湿度が下がってきてるので、日陰が涼しく感じる。
なんだかんだ言って、着実に嫌いな冬が近づいてきとる。
バイク通勤者の我々にとって冬の長距離の運転は実に不愉快。
約一時間の通勤で、身体の芯から冷えてバイクから降りると毎日仮死状態。
15分間くらいは何も出来ない、したくない。
目を閉じると、眼球まで冷たく冷えているのがよく解るほど。
全然話変わるけど、昨夜、紳助の番組の行列のできる法律相談所て番組みてたら、
前回の日記で書いた「東京トンテキ」が紹介されてた。
つーても数ヶ月前にそのトンテキ屋はこの番組で紹介されてて、その再放送的な感じで放送されててんけど、その時、紳助が、「これはメチャ旨いわ!1000円でこのボリュームは安い!」言うてモグモグ喰い付いてた。
案の定、その放送から売り上げが2倍に増えて、前回の日記で紹介した大阪店(なんばパークス6F)をオープンした模様。
やっぱテレビの影響って凄いんやな。
飲食店関係ならちょっと人生変わるくらい繁盛する場合が多いらしいし。
エエなぁ・・・
その点、ウチなんかこれだけテレビ出てるにも関わらず、売り上げに影響しないのも珍しいやろな。
でも知名度は確実に上昇してるのは確かやし、よしとするか。
さてしつこく続けたリアルシリーズ、今回で第三弾となりました。
動物、食べ物、とくればお次は器具。
今までの動物や食品は見た目が重視のリアル系。
今回は「寸法」重視のリアル系。
この寸法重視ってヤツが実は一番大変かも。
なぜなら、我々が造るのは全て手作り。
全ての寸法がキチッとでてるが機械で彫る訳でもない(機械の場合もあるが)ので大変。
自らの手先を機械の様に駆使して削り出す。
言葉では簡単やがホンマに大変。
今回はかのファイザー製薬社の注射器の造形。
注射器と言っても皆さんが目にするあの感じとは全く違い、まるでNASAで開発されたかの様な
ロケットみたいなおしゃれ注射器。
糖尿病などの患者さんが毎日自分で注射する為の注射器。
中の薬剤の量をダイヤル式で調整できるハイテク注射器。
見本としてお預かりしたホンモノがこれだ↓↓ 18センチくらい。

この注射器を展示会用に1.5メートルサイズでの製作依頼。
でも工程はいつもとほぼ一緒。
最初はスチロール原型から。

この段階で基本的な凹凸部などはちゃんと造っておきます。
微妙なラインや細かい凹凸は、一度樹脂に置き換えてから造作します。
このスチロール原型を特殊な下地処理をしそのまま樹脂で型を取ります。
石膏で取る場合もありますが今回は複数抜くので樹脂型で。
特殊な下地処理をしてるのでこの型からスチロール原型を取り出す時も何の抵抗も無くスポッと無傷で取り出せます。
下地処理をしてないと樹脂(スチロール用樹脂)とスチロールが絡み合い原型をシンナーで溶かし出さないといけません。
その下地処理は各造形屋さんでノウハウが違うので一応企業秘密って事で。
最近、企業秘密多いな・・・ 全然大した事ではないが(笑
で、型が出来たら型自体の内側を研いたり細かいモールドを彫ったりしてスチロール原型では表現出来ない部分を少しずつリアルに仕上げていきます。
型が出来たら離型剤を塗ってFRP積層して本体を製作

抜き上がった製品に、雌型自体の加工では表現出来ない部分(細かい段差など)をパテや切削でさらにモールドを造りこんでいきます。
スチロール原型→雌型→製品と順を追ってどんどん加工していく。
各工程ごとにやり易い(造り易い)形状があるので、どの段階でその部分を造り込んでおくかは経験なり。

これらのモールドの造りこみはご予算に応じて違いがあります。
当然、高額な程、より細部まで製作されることになります。
逆に、実物よりもっとディフォルメしてユル~い感じにして欲しい・・という場合もあります。
今回のご注文は「ヤリ過ぎず、ある程度」て事でした。
こういう表現が難しいんよなぁ・・どこまで造りこむかが。
日本語は難しい。
そして完成したら塗装です。

こちらは斜めに展示するタイプ↓↓ 角度は150度にて設定、との事。ムズっ!

部分的にツヤ有りと艶消しの部分があります。ホンモノに合わせ艶の具合も忠実に再現。
こちらは縦に展示するホルダー付タイプ。

目盛りの表示位置にも細かな指示がありました。

薄~い段差の枠型ラインも入ってるに解るかな?0.5ミリくらいの段差です。
こーゆーの面倒だけど有るのと無いのでは見た目が全然違ってくるしね。

この様な器具関係の造形は時間と予算をかければまだまだ物スゴイのが出来ます。
これで1人でかかってトータル4日くらいだったかな。
例えばデカいガンダムみたいなロボ系も、こんな感じでパーツごとに一つ一つ製作していくのです。
全て手作業で、機械で彫った様に。
知らない人はこんな造形物は簡単に機械でギュイ~ンって造ったんやと思ってるはず。
ホンマは大変なんやでー!解ってや!
さてさて次は何書こかな・・・
色々溜まってる。
溜まり過ぎてる。
早く書かなければ(汗
リアルシリ~ズ (第二弾)
2010年9月 2日 zoukeikanban | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0)
はいはいどーも。
毎日更新を目指しているんやけど、なかなかどうして。
9月に突入しても相変わらず連日忙しくて、仕事中ブログネタを妄想してる余裕がありまへん・・
よって勢いに乗って前回からのシリーズ、「リアル物」を紹介すっぺ。
前回は「魚」、動物系のリアル造形でした。
今回はリアル造形の王道、「食品サンプル」を紹介しようかのぅ。
ポップ工芸、普段はキャラクターやらの造形が多いとお思いでしょうが、、実はサンプル業界ではちょいと名の知れた存在。
何故なら、某大手食品サンプルメーカーからの依頼が多いのです。
当然、実物の食品サンプルは、使う樹脂も違い大手メーカーにはかないませんが、ウチが得意とする所は「巨大食品サンプル」。
今回紹介する食品(料理)は「トンテキ」、そうブタのステーキ。
関西はではあまりピン!と来ない料理かな。
東海から関東あたりではかなりメジャーな料理かも。
今回、このトンテキの造形を製作させて頂いたのは、「東京トンテキ」というチェーン店。
その東京トンテキ様が関西へ初出店されその店舗の入り口に飾られるトンテキを製作させて頂く事に。ありがたや ありがたや。
通常、ウチで製作する巨大サンプル造形は1~2メートルクラスが多い中、今回はミドルクラスの60センチ。
でも小さくたって安心はしてられない。
小さい分、より緻密な造形を要求されるから。
で、先方様より頂いた資料がコレ
食品サンプルの製作は物凄いプレッシャーがある。
当然やけど店に訪れるお客様は、その店先に飾られた食品サンプルのイメージでそのお店に入るか入らないかを判断する。
当然、マズそうならスルー。
造形力で人の食欲まで誘わないといけないなんて、なんて大変なお仕事。
しかも素材はFRP等のバッキバキのプラスチックで水々しい透明感や柔らかさ、味まで妄想させなければならないのだ!
エキサイトしてもしゃーない。
落ち着いて、まずはスチロール原型から。
これが無いと始まらない。

この鉄板の大きさが直径60センチなり。
この原型にFRP貼って固める。
食品サンプル製作で毎回悩まされるのが米粒や麺、そしてキャベツなどの葉野菜類の表現。
しこも今回はそのキャベツ、千切りではないか!!!!
ホンモノの食品サンプルは、テレビなんかで見たことある人も多いと思うけど、やわらかい素材(塩ビ等)を使っているので温かいうちに実際に包丁でザクザク切って出来上がり。
しかし巨大サンプルは訳が違います。
場合によっては人が触ったり、屋外で日差しや風雨にさらされたり、かなりハード。
それらの問題をクリアしないといけないので製法や材料が全く異なる。
毎回毎回色々な製法にチャレンジして模索する。
下の画像のモジャモジャ、これが今回新開発製法のキャベツの千切り。
当然企業秘密。

で、食材ばっかりにこだわっていてもダメで、鋳物のフライパンも忠実に表面処理。

そしてひとまず塗装してレイアウト。
まだこの段階では食欲をそそる事は出きません。
ここからの小細工が勝負!
普通の造形屋の造る巨大食品サンプルならイイとこ、こんなモンでしょう。
ポップは違うよー♪

あらかじめバラのキャベツの千切りを数本造っておきます。
右側のはニンニクスライス。

↓↓↓おっと!いきなり完成画像!
表面に樹脂で製作したソースをかけ、一気にホンモノへと近づける。
つーか、食品サンプルはホンモノを超えないといけないのです。
よって、キャベツ等は実物より若干鮮やかな着色をしたり、「美味しそう」に見せる演出には色々テクニックがある。
で、上の画像のキャベツの千切りの意味、解ったかなぁ?
肉とキャベツの境目に、わざと先に造ったピロピロキャベツをパラッと乗せてます。
そうしないと、硬い樹脂で別々に造った肉とキャベツは、盛り付けると線を引いた様に境目が出ます。
それらを自然な盛り付けに見せる為の演出。
もう1つ!!
鉄板の上でソースに絡んだキャベツ。↓↓
この雰囲気を出す為にわざわざ先にキャベツのピロピロを製作していたのです。
しかも、ただソースの樹脂をデロ~とかけただけではこの雰囲気は絶対に出ません。
よく見て!
鉄板の上のソースを。
ジュージューと煮えくり返って泡立ってる様子も再現。
この様に、「美味しそう」を感じてもらうには我々造形師の様々な努力が隠されています。

で、製作記念にワタシとツーショット。(ガラ悪いので顔は切っときました)
こんな大きさです。
全てFRP樹脂で出来てる様には見えへんでしょ!
どう見てもホンモノみたい。
かの「せんとくん」の造形と全く同じ素材使ってるのにここまで変わります。
面白い仕事やろーー!

さて、肝心なこのお店、気になる方は是非行ってみて!
場所は「なんばパークス」の6階の飲食店街にあるから。
「東京トンテキ」というお店。
メチャ旨い! はず。
では次回もリアルシリ~ズ第三弾でお会いしましょう!